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自然素材の塗る文化から、近代の洋式ペイントへ
前回は、縄文の漆から始まる「塗る文化」について見てきました。 漆。ベンガラ。朱。膠。米糊。布海苔。柿渋。 合成樹脂塗料が生まれるはるか前から、人は自然の中にある「くっつくもの」「固まるもの」「色が出るもの」「水に強くなるもの」を見つけ、暮らしの中で使いこなしてきました。 それは、生活の道具を守るための技術であり、美しく飾るための文化でもありました。 しかし、時代が大きく動きます。 江戸時代の終わり、日本に黒船が来航します。 そして開国とともに、海外から新しい建築、新しい文化、新しい材料が入ってきます。 その中の一つが、ペンキと呼ばれる洋式の塗装材料でした。 黒船来航と、洋式ペイントのはじまり 自然素材の塗る文化から、近代の洋式ペイントへ 幕末、日本は大きな転換期を迎えます。 1853年、マシュー・ペリー率いる黒船が来航しました。 その後、1858年には日米修好通商条約が結ばれ、横浜をはじめとする開港地には外国領事館や洋風建築が置かれるようになります。 この開国の流れの中で、日本に本格的に入ってきたものの一つが、西洋式の塗装でした。...
ボディデザイン アウラン
6月1日読了時間: 17分


縄文の漆から始まる「塗る文化」
合成樹脂塗料が生まれる前、人はなぜ自然素材を塗り、混ぜ、使いこなしたのか はじめに(縄文の漆から始まる「塗る文化」) 私たちが今「塗料」と聞いて思い浮かべるのは、缶に入った塗料かもしれません。 アクリル塗料。ウレタン塗料。シリコン塗料。フッ素塗料。無機塗料。 外壁塗装の世界では、耐候性、防水性、低汚染性、遮熱性、ラジカル制御など、さまざまな性能が語られます。 しかし、塗料の歴史をずっとさかのぼると、最初から化学工場で作られていたわけではありません。 塗料の原点は、もっと素朴なものでした。 木から出る樹液。赤く染まる石や土。米を潰したときの粘り。海藻を煮たときのとろみ。動物の皮や骨を煮たときに出る膠。渋柿の汁が紙や布を強くする性質。 人は、自然の中にある「くっつくもの」「固まるもの」「色が出るもの」「水に強くなるもの」を見つけ、それを生活の中で使いこなしてきました。 これが、日本の「塗る文化」の原点です。 木の汁が、器を守る膜になるという大発見 その代表が、漆です。 漆は、ウルシの木から採れる樹液です。木に傷をつけると、そこから樹液がにじみ出ます。
ボディデザイン アウラン
6月1日読了時間: 16分
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